VRSJ2020オーガナイズドセッション
「コロナ危機後の社会とテレイグジスタンス」
開催日:
2020年9月17日(木) 10:30 〜 11:50
開催場所:
31A:リアリティを探る【OS】
講演題目:
コロナ危機後の社会とテレイグジスタンス
基調講演:
「テレイグジスタンスと社会」
舘 暲(東京大学)
「バーチャルテレイグジスタンスにおけるポスト身体社会」
稲見 昌彦(東京大学)
「テレイグジスタンスにおける運動視の実現法」
古川 正紘(大阪大学)
総合討論ファシリテータ:
古川正紘(大阪大学)
OS概要:
テレイグジスタンス研究会では,舘暲先生(東京大学),稲見昌彦先生(東京大学)そして本研究会幹事である筆者の古川正紘(大阪大学)3名からの話題提供がなされた.舘先生からは,テレイグジスタンスの歴史を振り返ると,まさに現在はブームの真っただ中にある一方で,前回のブームと大きく異なり,「瞬間移動産業」がまさに今勃興している点は着目すべき点として強調された.特にエッセンシャルワーカーに対するアプローチの必要性が示された.稲見先生からは,究極のサイボーグの事例として,自身の身体を残したまま他者の存在を着込むことによりサイボーグ化を図る事例が紹介された.他者身体との融合に立脚することで「身体内テレイグジスタンス」と呼べる新たなサイボーグ方法の方針が示された.筆者からは,コロナ過以後も加速するであろうリモートワークの事例の中でも,建設作業における視覚体験事例を紹介した.講演後の議論の中では,このコロナ過においても学生主体のVR体験が活況であり,大学キャンパスをVR空間内に再現することによる学びの場の具現化と,学習環境としての利用状況とその課題について議論が行われた.本セッションは60名ほどの聴講者があり,活発な質疑が行われた.
主催:
テレイグジスタンス研究委員会
詳細:
更新日 2020年11月15日